忙しくて相続人が直接手続きできないケース(三郷市)
状況
埼玉県三郷市にお住いのNさん(48才)は1か月前に父親をなくされました。
Nさんの父親は、現役時代には中小企業ながら会社の役員も務めていた時期もあったため、自宅の土地建物以外に預金や株式といった財産を持っていました。
父親の相続人はNさんと母親(77才)、そしてすでに結婚している弟(46才)と妹(40才)がいました。Nさんは、早く父親の遺産を分配する手続きをしなければならないとは思っていましたが、父親の葬儀が終わってからというもの、勤めている会社で新しい部署に配属されることとなり、急に忙しくなってしまいました。
弟や妹も同様に働き盛りで忙しく、母親は高齢で手続きをすることができません。
幸い、相続人の間で争いはなく遺産の分割方法には皆同意しているようです。
「相続の手続きなんてどうしたらいいかわからないし、何より忙しくて身動きが取れない・・・。誰か代わりにやってくれる人はいないものか・・・。」
当事務所での解決策
1、 預金の残高証明書の取得
2、 財産目録の作成
3、 相続人全員の合意に基づく遺産分割協議書の作成
4、 預金の解約および相続人への分配
5、 不動産の相続登記
6、 株式の名義変更手続き
Nさんのお父様名義の銀行口座は、ご家族は4つと思っていましたが、調査したところ最終的に7口座あることが判明しました。それぞれにつき残高証明書を取得し財産目録を作成し遺産分割協議書を作成しました。
それに基づき、預金の解約と相続人への振込を行い、自宅不動産の名義変更(相続登記)を申請しました。
また、お父様の所有していた株式は上場していない会社の株式だったため、その会社の総務部とやり取りをした上で無事名義変更を行いました。
司法書士からひと言
相続の手続きに直面するのは、40代から50代のまさに働き盛りの年代の方が多いといえます。しかも人生の中で何度も起きることではないので、手続き自体がわからない方が大多数です。ご自分でやろうとしても、時間の上でも知識や経験の上でもなかなか簡単にはいかないものです。
この事例のNさんのように悩んで当事務所に相談に来られる方は、とても多くいます。
確かに費用はかかりますが、相続財産からお支払いいただくことになりますので、相続人の方が直接負担することはないといえます。
手続きはご自分でやってみようとお考えの方も、手続きに割かれる手間と時間をお考えの上で、専門家に任せてしまうという選択肢も残されてみてはいかがでしょうか?